新連載「BOOKSのんべえ」:
文芸誌『文學界』8月号から、お酒書評エッセイ「BOOKSのんべえ」の連載がはじまりました (Click!) 。連載タイトルはもちろん『のんべえ春秋』からというのと、本屋っぽさを醸し出すものにしようと。第1回は、江國香織『神様のボート』をとりあげました。


書評:
『サンデー毎日』で、食書評コラムを隔週連載中。
第56回は、衣奈彩子『うつわディクショナリー』(CCCメディアハウス刊) (Click!) 。今様のうつわが一堂に会した、フレッシュな一冊。旧くからの友人、米谷享さんが撮影を担当しています。うつわの細部と佇まいの両方を伝える写真が流石。
あらためてKylie Minogueにはまっています (Click!) 

dancyu:
『dancyu合本 続・日本酒』(プレジデント社刊)に、以前本誌に書いた、酒器専門工房「今宵堂」に取材した燗徳利ルポが再録されております (Click!) 

本誌のほうはといえば、7月号の特集は「本気の昼めし」 (Click!) 。池袋西口『美松』の定食について記事を書きました。
長方形のお盆に並べられた、おかず、小鉢、具沢山の味噌汁、ごはん、ぬか漬け、どれもほんのり明るい印象で、少々くたびれたな、というときに照らされたいような光を放つ定食。
そうそう、池袋に行くならば、少し前に友達がやはり西口の酒場『千登利』に案内してくれて、そこもいい店でした。あと、東口に出て、西武地下2階の端っこにある秩父コーナーもいいです。フレッシュな野菜も「ちちぶ餅」もあり〼。


野球:
菊地選手こと菊地高弘さんの『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス刊)の刊行を記念し、『サンデー毎日』誌上にて著者インタビューを敢行しました (Click!) 。紙幅の都合上書き切れませんでしたが、一極集中と地方文化の隆盛について考えさせられる本でもあります。


書評:
若林恵『さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010〜2017』(岩波書店刊)の書評が、6月10日(日)付の産経新聞書評欄に掲載されました (Click!) 
まえがき「S君のこと」に登場する雑誌『抄』の編集をかつて手伝っていたこともあり感慨深く手に取りました。若林さんの文章は、切れ味を増している上に、相変わらず軽妙であって軽薄でなく最高です。

著者インタビューに加え、『巨人ファンはどこへ行ったのか?』の書評も書きました。6月3日(日)付の下野新聞書評欄に掲載されております。私の出身地である栃木の地元紙に連載させてもらった書評エッセイ、1年間続きまして今回が最終回です。ご愛読いただき有難うございました。

『サンデー毎日』で、食書評コラムを隔週連載中。
第54回は、『小林カツ代のきょうも食べたいおかず』(河出文庫)です (Click!) 
オノマトペが光るレシピ53連発。これからの時期につくってみたいのは、茹でもやしを巻いて食べる「豚肉の塩炒め」、トマトを湯剥きして冷やしておく「トマトのスイートジンジャーサラダ」、手で裂いた鰹のなまり節を入れる「ミョウガと茄子のワーッと煮」など。
第55回は、大坊勝次・森光宗男『珈琲屋』(新潮社刊)です (Click!) 
東京は南青山で『大坊珈琲店』を営んでいた、大坊勝次さんと、福岡『珈琲美美』の店主だった森光宗男さんの対談集。今はもうない珈琲屋、今はもういない珈琲屋。でも、ふたりの対話はこの世にコーヒーがあるかぎり永遠だ。
SPANK HAPPY再結成に驚いています (Click!) 

書評:
『サンデー毎日』で、食書評コラムを隔週連載中。
第52回は、野村友里『Tokyo Eatrip』(講談社刊)です (Click!) 
東京にある、およそ60軒の食べもの飲みもの屋さんが紹介されている本です。私が行ったことのあるのはそのうちの1/4。その数を、多いととるか、少ないととるか。ただ、ここで生まれ育った野村友里さんの東京と、26歳でひょいと出てきた私の東京の地図に、1/4ばかり重なるところがあるのだと捉えると、その重なりの面積はとても広いようにも思えてきます。
第53回は、『ふるさとの駄菓子 石橋幸作が愛した味とかたち』(LIXIL出版)です (Click!) 
「駄菓子」という呼称は、明治時代以降、関東以北で使われるようになったとあります。それより前は「雑菓子」といったそうです。「雑」と「駄」どちらもいい意味の言葉ではないものの、「駄」のほうが愛らしく思えるような。
5年半ぶりに台東区に戻ってきました。

新連載「玩具」:
画家・牧野伊三夫さんが発行する美術誌『四月と十月』で「玩具」と題したコラムの連載がはじまりました (Click!) 。主に郷土玩具レポートを書いていくつもりです。第1回でとりあげたのは、浅草でつくられる縁起物、今戸焼です。


コーヒー:
月刊誌『dancyu』5月号に「珈琲と台東区」と題した記事を寄稿しました (Click!) 。東京23区で最も小さな台東区の南端から北上しながら、鳥越『蕪木』、観音裏『チョコレイトジーザス』、日本堤『バッハ』の3軒を軸にして書きました。

雑誌『Hanako』の「もっと!ひみつの京都」特集号(No.1154)で、京都らしい喫茶店×3軒『フランソア』『六曜社地下店』『WIFE&HUSBAND』を紹介しております。


取材(受):
月刊誌『天然生活』6月号の特集「暮らしの定番」 (Click!) の中の「愛する道具について、お話ししたいこと」というページで、ちくま文庫「文庫手帳」 (Click!) を紹介しました。2004年から14年間使っています。


書評:
4月15日(日)付の産経新聞書評欄に、千葉由香『小田原遊郭随想録』(カストリ出版刊)の書評が掲載されました (Click!) 

4月22日(日)付の下野新聞書評欄に『佐野洋子の「なに食ってんだ」』(NHK出版刊)の書評が掲載されました。

『サンデー毎日』で、食書評コラムを隔週連載中。
第50回は、五十嵐泰正『原発事故と「食」』(中公新書)です (Click!) 。2011年から今まで、福島県産の食べものがどんな風に扱われてきたか、情緒に寄りすぎず、しかし冷ややかではない視点をもって振り返ることのできる本はこれがはじめてだと思います。
第51回は、高山なおみ『たべもの九十九』(平凡社刊)です (Click!) 。高山なおみさんの文章とは20年来の付き合いになります。新刊が出る度に買い求めてきて、そして思うのは『たべもの九十九』はこれまでで最も内省的な本だということ。
引越しの春です。2年続いた福島通いが一段落し、東京は台東区に落ち着くであろう雲行き。

書評:
『サンデー毎日』で食書評コラムを隔週連載中。
第48回は、動物擬人化漫画の傑作!週刊少年チャンピオンに連載中の、板垣巴留『BEASTARS』(秋田書店刊)をとりあげました (Click!) 。性別、見かけ、体の大小だけではなくて、なにを食べるかによって、社会は分断されている。
第49回は、『あんこの本』姜尚美(文春文庫)です (Click!) 。どうにも腹の底が弱っていて、でもなにかしら口にしたいときのお汁粉、やや復調しつつある段階での、ふわっとしたどらやきなどなど、あんこに助けられる局面は少なくない。

3月4日付の産経新聞書評欄に、五十嵐泰正『原発事故と「食」』(中公新書)の書評を寄稿しました (Click!) 
今年もまた舞い散りはじめた杉花粉を目と鼻でキャッチ、ザイザルで蓋をする。

書評:
『サンデー毎日』で書評コラムを隔週連載中。
第46回は『シードルの事典』小野司/監修(誠文堂新光社刊)です (Click!) 
シードルの生産&消費量世界一はイギリスで、日本では、りんごの生産量一位は青森県だけど、シードルの生産量は長野県のほうが多いそうです。
第47回は、新装版『巷の美食家』開高健(ハルキ文庫)です (Click!) 
昨年末、開高健の食エッセイ集『巷の美食家』と『食の王様』が2冊同時に復刊されました。どちらにも繰り返し登場する事柄は、山菜のほろ苦さ、おいしいお酒は限りなく水に近いこと、そして「肉体の疲れは糖分で癒される。心の疲れは酒精を求める」ということ。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

月刊誌『dancyu』2月号 (Click!) に、コーヒーミルで蕎麦の実を挽くところからはじめるそばがきのこしらえかたについての記事を書きました。教えてくれたのは月島『由庵 矢もり』さん。


書評:
『サンデー毎日』で書評コラムを隔週連載中。
第44回は『焼肉大学』鄭大聲(ちくま文庫)をとりあげました (Click!) 。焼肉、しばらく行ってない。昨秋の、サキさん主催のカープ祝勝会以来、ご無沙汰。けれどこの本を読むと、意外にも、お肉よりもむしろキムチやユッケジャンを食べたくなります。
第45回は『神戸とコーヒー 港からはじまる物語』(神戸新聞総合出版センター刊)です (Click!) 。「大衆喫茶」という呼称が戦前の神戸にすでにあったなんて知りませんでした。膨大な資料を活かしてコーヒーの昔と今を繋げた力作です。

栃木の地元紙、下野新聞で、書評コラムをひと月半に一度くらいのペースで連載中。
1月28日付の書評欄では、南陀楼綾繁『編む人』(ビレッジプレス刊)を選びました。

1月28日付の産経新聞書評欄に『秋田犬』宮沢輝夫(文春新書)書評を書きました (Click!) 
今年も、どうも有難うございました。来年も、ぜひとも、どうぞよろしくお願いいたします。


書評:
『サンデー毎日』で書評コラムを隔週連載中。
第42回は、長田弘『食卓一期一会』(角川春樹事務所)をとりあげました (Click!) 。30年ぶりの復刊! 長田さんは福島市出身で、生前の蔵書は県立図書館に所蔵されているとのこと (Click!) 
第43回は『NYの「食べる」を支える人々』アイナ・イエロフ(フィルムアート社刊)です (Click!) 。十代半ばの頃に愛聴していた渡辺美里の「冷たいミルク」の歌詞にえがかれた世界、行ったこともないNYの街を立体的に胸中に立ち上がらせてくれる本です。わくわくします。
新刊『キムラ食堂のメニュー』中公文庫より発売中です。文庫オリジナルです (Click!) 。720円(+税)也。
電子書籍でも読めます (Click!) 
女が書く食エッセイというと、はなやかな食べ歩きや子供たちとのやりとりなどの題材が王道ではありますが、「ハレ」ではなく「ケ」の食堂風景や、夫とふたり暮らしの食卓の話もきっと誰かの琴線に触れるはずだと思って出した一冊です。


エッセイ:
週刊誌『an・an』(マガジンハウス)11月8日号は手土産特集。「手みやげアレコレ帖」というページで『銀座ウエスト』のリーフパイ、『とらや』のようかん「夜の梅」について書きました。

月刊誌『dancyu』12月号は日本ワイン特集。その中に「長野“千曲川ワインバレー”一泊二日」と題した記事を書きました。四十路を越えてからワインづくりを志した人たちの、当時の未来予想図が見事に現実のものとなった様を目にし、今からでもやればできるんだな、と思いもし。


書評:
『サンデー毎日』で書評コラムを隔週連載中。
第40回は、岡村稔久『日本人ときのこ』(ヤマケイ新書)をとりあげました (Click!) 。きのこといえば、居酒屋の男女共用トイレの壁にしばしば掲示されているあの標語というか、狂歌をつい思い出してしまう私。そう、「急ぐとも心静かに手を添えて外にこぼすな松茸の露」です。
第41回は、旦部幸博『珈琲の世界史』(講談社現代新書)です (Click!) 。読後に得られる感覚は、たとえるならば、常日頃必要としている工具とたまに使う遊び道具、その全てがきっちりと整頓された道具箱を開けてみたときのような清々しさ。
新刊『キムラ食堂のメニュー』中公文庫より、文庫オリジナルとして発売されました (Click!) 。720円(+税)です。どうぞ、お見知り置きを。


書評:
週刊誌『サンデー毎日』にて、書評コラム「食べて、飲んで、読む」隔週連載中。
第37回は、小菅桂子『にっぽん洋食物語大全』(ちくま文庫)を選びました (Click!) 。紙幅が足りませんでしたが「西洋野菜指南」という章もとても読み応えがあります。
第38回は、パンラボの池田浩明さんが編集した『パンソロジー』(平凡社刊)を選びました (Click!) 。柔らかいだけではないパンの話を集めているところがとても池田さんらしい。
第39回は、『盛りつけエブリデイ』植木俊裕(KADOKAWA刊)を選びました。 (Click!) 盛り付け=服の着こなしと通ずるところがあるんだなと思わせられる。例えば、色合わせとか、差し色を入れるとか、つやを出すとか。地味だねと言われてしまうのと、要素を盛り込みすぎて散漫になるのとのあいだを上手く狙うのは、難しい。

栃木の地元紙、下野新聞で、書評コラムをひと月半に一度くらいのペースで連載中。
10月29日付の紙面で選んだのは、澤井悦郎 @manboumuseum 『マンボウのひみつ』(岩波ジュニア新書)。この連載は見出しも自分でつけることになっていまして、今回は「マンボウ食べてみよう」としました。そう、実はマンボウは観賞用ではなくて「おもにアジア圏で食され、特に日本と台湾は最大の市場」とあります。私がはじめて食べたのは10年ほど前、岩手の居酒屋にて。